井上さんの演劇人生を決定づけたのは、つかこうへい作品との出逢い。つかこうへい事務所の設立当初から参加し、『熱海殺人事件』や『初級革命講座 飛龍伝』『出発』など、数多くのつか作品に出演する中で、その衝撃が井上さんの内側に「舞台と共に生きる」という強い炎を灯しました。
やがて、つか作品から、永井愛、松田正隆、平田オリザといったさまざまな劇作家・演出家の作品でも存在感を発揮し、幅広い解釈力と深い身体性で舞台に息づく役を創出してきた井上さん。すべてが彼女の創作の原点であり、今なお燃え続ける情熱の源となっています。
その後2005年には、俳優・平田満さんと共に**企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」**を設立し、自身の表現をさらに拡張する場を築きました。
本対談では、つかこうへいとの「出逢い」から、受け継がれた精神、「継承」への想いまで、井上加奈子さんが演劇という生き物をどう見つめ、どう闘ってきたのかが語られます。つかこうへいの魂を継ぐ者として、井上さんが今、あの時の“熱”を語っていただきました。



